
隠れて甘いkissをして
第71章 願いと誓い
「………隼人。
咲原に近付いたらぶっ飛ばすって、前に俺を威嚇しまくってたよな。
2年も離れてる間、俺がまた咲原に近付いたらどうする?」
俺の嫌味にも、隼人はケロっとしている。
「あぁ、その可能性はもうゼロだろ。
香ちゃんにベタ惚れのお前には、心配のしの字もない」
「………!!
分かんねーだろそんなの!」
「アホだな、誰が見ても分かるよ。
人の心配する前に、可愛い彼女が他の男に取られないように、しっかり繋いどけ」
隼人は笑いながら俺の頭をポンポンと叩いた。
「……………」
ガキ扱いしやがって……
だけど、図星なだけに何も言い返せない。
俺は大きくため息をついた。
「………彰」
