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隠れて甘いkissをして

第70章 2人の心


「………由宇……」




俺は由宇の顔を上げさせて

涙を溜めた目を見つめてから……そっとキスをした。



「…………ん……」





由宇の頬が赤く染まる。


その頬に……


一粒の白い結晶が舞い降りた。





「あ……… 雪………」





由宇が空を見て呟く。




あとからあとから舞い落ちてくるその小さな粒を、由宇は一心に見つめていた。





俺は………その美しい表情を見ながら





彼女の手をもう一度握り締めた。

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