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隠れて甘いkissをして

第70章 2人の心

「………由宇、 寒い?」



隼人が私の頬に手をあてた。


少しだけ、自分の体が震えているのに気付く。


でも………


震えてるのは私だけじゃない。


頬にそっと触れた隼人の手も、僅かに震えているように感じた。





もう……言わないと……


このままだと、隼人が好きだといってくれた、笑顔が出せなくなってしまう。




「……隼人……」




私は隼人の手を両手で握り、向かい合った。




「私は………


ここに残るね………


ここに残って、隼人が帰ってきてくれるのを


ずっと待ってる………」

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