
隠れて甘いkissをして
第70章 2人の心
「これだけ寒けりゃ、さすがに前みたいに脱がせられねーな」
隼人は眼下に広がる景色を眺めながら、意地悪く言った。
「……もう///
あの時本当にドキドキしたんだからね」
隼人の隣りに並んで、私も笑う。
街の光が、キラキラと輝いている。
“ 君はもう充分頑張ってるよ。
大丈夫 ”
あの時、隼人が私に言ってくれた言葉。
私の歪んだ心を溶かして、そっと慰めてくれた。
甘くて切ないキスで、私を幸せでいっぱいに満たしてくれた。
隼人が……
私の人生を変えてくれたんだよ。
