
隠れて甘いkissをして
第69章 クリスマスイヴ
「お待たせ、由宇」
隼人は私の前の席に座った。
サングラスも帽子も無い隼人。
周りのお客さんが、一斉にこちらに目を向けている。
「は、隼人…… いいの? すごく見られてるけど」
「あぁ、ここは大丈夫だ。
俺の事を知ってるし、みんな放っておいてくれるから」
隼人の言う通り、みんなキラキラした目で隼人をみているけど、誰も写真を撮ったり話しかけては来なかった。
シャンパンを持ってきてくれたさっきの女性の店員も、隼人と古くからの知り合いらしい。
運転する隼人はノンアルコールで
「メリークリスマス」
「イヴだけどな」
「…うん///」
私達はグラスを合わせて乾杯した。
