
隠れて甘いkissをして
第69章 クリスマスイヴ
私が行きたい所をなかなか決めきれないので、痺れを切らした隼人が南西に向かって車を進めた。
「江ノ島?」
「あぁ。
確か、海が目の前の水族館がなかったっけ?」
……!
あるある!
隼人と一緒に水族館…!
ドキドキと胸が高鳴る。
「夜は葉山にあるレストランを予約してるから。
道も混んでるし、そっち方面に行っといた方が良さそうだからな。
いい?」
「うん!嬉しい…///
嬉しくて体がパンクしちゃうかも…」
ルンルンの気持ちで返事をすると、隼人が左手で私の手を握った。
「あんまり可愛いこと言うなよ。
水族館に辿りつくまで触れないんだから。
これ以上俺を煽ったら……夜、寝れないよ?」
「…………!///」
私が顔を真っ赤にして固まると、隼人は声に出して笑った。
