
隠れて甘いkissをして
第68章 伝えたい想い
私はキラキラと光る夜景を見つめた。
最初は、隼人に待ち受けるこれからの世界に、ショックにも似た衝撃を感じたけれど
アンジーの最後の言葉を聞いて、私は段々と頭の中の靄が消えていくのが分かった。
お父さんへの想い
役者としての魂
隼人が目指す場所
私が、隼人の為にできること……
「……アンジー…」
あたしはアンジーに顔を向けて微笑んだ。
「私、24日のクリスマスイヴに
ちゃんと隼人に自分の答えを伝えるね」
「…由宇…」
「私も隼人の夢を応援したいから。
私は大丈夫。
アンジー……話してくれて、ありがとう」
