
隠れて甘いkissをして
第68章 伝えたい想い
「……なるほどね。
あいつ、結局選択式にしたの」
隼人に言われた言葉を、私はアンジーにそのまま伝えると
アンジーはタバコに火を付けながら、そう呟いた。
「……結局……?」
私が聞くと、アンジーは目の前の夜景に目線を向けたまま、静かに言った。
「……由宇には悪いと思うけど。
アタシは隼人に、由宇はこのまま日本で待ってもらうように言えって、伝えてたのよ」
「………!」
心臓がドクンと鳴る。
……隼人……そうだったの……?
アンジーはタバコの煙をはいた。
