
隠れて甘いkissをして
第68章 伝えたい想い
焦れば焦るほど、自分の決心がまた遠退いていく。
隼人についていくか。
ここに残るか。
……ついこの前までは、クリスマスプレゼントの事でいっぱいだったのに
その悩みが霞んでしまうほど、私は究極の選択に追い詰められていた。
…もう
1人ではどうしようもできない。
でも、誰に相談する………?
「じゃあ、咲原先輩お先に失礼しますね♡」
「まだ月曜なんだから、あまり追い込むなよ。
明日俺も社内業務だし、手伝うからさ」
香ちゃんと立花が、帰り支度をして入口に向かって歩き出す。
「あ………!」
私は思わず立ち上がった。
2人が同時に振り返る。
「ん? どうした?」
