
隠れて甘いkissをして
第67章 突然の選択
来年から………
2年………
隼人が、いなくなるの………?
「……ごめん。
本当は、もっと早くに言わなきゃいけなかった」
隼人は、私の手を見つめたまま言った。
「由宇に出逢う前から、決まっていたことだった。
父が死んでから無期限で封印されていた、待ち望まれた舞台だから、数多くの人間が関わっているんだ。
もう、後戻りはできないのは分かっている。
だけど俺は……
本当にお前の笑った顔が好きだから
俺の我儘で、その笑顔を見続けたい一心で
こんなギリギリになるまで、どうしても言い出せなかった。
……由宇……本当にごめん」
「………隼人………」
