
隠れて甘いkissをして
第67章 突然の選択
「由宇、起きたの」
隼人が振り向いて微笑む。
近付いて隣りに並ぶと、隼人は私の頭を撫でた。
「もう日付変わったよな?
仕事の疲れもあるだろうし、そのまま寝てていいよ?」
「……大丈夫。
起きたら隣りに隼人がいなかったから……」
眼下に広がる夜景を見つめる。
明日の昼にはアンジーが迎えにくるって言ってたから、少しでも隼人と一緒の時間を過ごしたかった。
「もっとこっち来いよ」
隼人は出窓のカウンターに腰掛けて、両手を広げて私を招いた。
その胸に体を預けると
隼人は優しく抱きしめてくれた。
