
隠れて甘いkissをして
第65章 和やかな時間
「気にしなくていいのに。
離れるなよ、由宇」
隼人は私の頭を撫でたあと、肩に手をまわして自分の方に引き寄せた。
「アホ。
少しは気にしろっつーのヨ」
「…………///」
私は恥ずかしくて何も言えない。
「明日は1本目がラジオの生放送だから。
昼過ぎにまた迎えにくるからね。
そのまま2泊だからちゃんとそれまでに出る支度しとくのよ……って聞いてんの!?」
隼人が再び私を抱きしめた姿をバックミラー越しに見たアンジーが叫ぶ。
「聞いてない。由宇聞いといて」
隼人は私の首筋にキスをしながら言う。
アンジーの顔がみるみる変わった。
「あんたが聞くのよアホンダラ!!」
