
隠れて甘いkissをして
第65章 和やかな時間
隼人とアンジーの会話は漫才みたいだ。
この2人の会話が大好き。
「もう嫌っ!
こんな由宇まっしぐらの男のマネージャーなんてさっさと辞めて、早く立花に乗り換えたいわっ」
キーっと嘆くアンジーを無視して、隼人は私に微笑んだ。
「明日の昼までだから時間は短いけど。
イヴは1日中一緒だから。
それまでもう少し待ってて」
「……うん///」
その笑顔が眩しくて、今度は自分から隼人の胸に顔を埋めた。
大きな腕の中で幸せの余韻に浸っていた私は
この時の隼人が、本当は深く悲しい目をしていた事に
気付けなかった。
