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隠れて甘いkissをして

第65章 和やかな時間

シゲさんが出してくれた料理を一口食べた香ちゃんが叫んだ。



「トルティージャだよ」



シゲさんが微笑む。



「スパニッシュオムレツ。
難しくないからすぐ作れるよ。

もうひとつあいつらの分も作るから、見てみるかい?」


「本当ですかーー!?
やったぁ!」



香ちゃんは目をキラキラさせて立ち上がった。

そして、立花に向かって話しかける。



「今日はお泊りだし、明日の朝ゴハンに作っちゃおうかなぁ。
先輩、香が作れたら食べてくださいねっ♡」


「……はいはい」



立花は、口ではぶっきらぼうに返事をしたけど。

シゲさんのあとにくっついてカウンターに行く香ちゃんを、微笑んで見ていた。



……うん。

なんかいいなぁ。




「本当に香ちゃんイイ子だね。

私がクリスマスイヴが1人になると思って、誘ってくれたんだよ。

立花は香ちゃんと2人で過ごしたいのにね♡」


「……………」


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