
隠れて甘いkissをして
第65章 和やかな時間
「1番の人気俳優がイヴに休めるなんて、アンジーがまた相当頑張ったってことですよね?」
立花の問いかけにシゲさんは笑う。
「あぁ、またキーキー喚いてたよ。
だけど、その為に今は予定を詰め込んでるらしい。
由宇ちゃんも今日逢うのは久しぶりなんじゃないかい?」
「……はい」
シゲさんの言う通り、今日隼人と逢うのは半月ぶりだ。
電話とメールもできないくらい、忙しいみたい。
それでも、もうすぐ来るクリスマスイヴを隼人と過ごせる。
絶対無理だと思ってたから。
先月その話を隼人から聞いた時は、嬉しくて思わず抱きついてしまった。
申し訳なくて恐縮するくらいだけど、隼人もすごく楽しみって言ってくれたから、私も素直に喜んだ。
嬉しすぎて、顔が勝手にニヤけちゃう……
「わぁっ!
これすっごく美味しい!!」
