
隠れて甘いkissをして
第61章 夢じゃないよね?
「……っ、 先輩……」
涙があとからあとから流れてくる。
本当に?
香の存在が、先輩に喜んでもらえてたの……?
嬉しい…
めちゃくちゃ嬉しいよ……
「だけど、お前とは同じ会社だし、ましてや同じチームだからさ。
何かがあった時に関係が崩れると思うと怖かった。
優秀で、大事な後輩なわけだし。
それに、社内の女の目もあるだろ?
お前の同期だって、俺に次の彼女ができたら何するかわかんないとか言ってたし…」
「! そんなの関係ありません!!」
先輩の言葉を途中で遮って、あたしは言った。
「香なら何を言われても大丈夫です!
自分の身は自分で守ります!
それに、ちゃんと仕事とそうじゃない時の切り替えも出来ます。
…立花先輩が側にいてくれるなら、怖いものなんて何もありません!」
