
隠れて甘いkissをして
第61章 夢じゃないよね?
せ、先輩、今あたしのことを言ってくれるんだよね…!?
さっき元彼と話してたところ、後ろで聞いてたのかな…?
なんかもう、嬉しすぎて頭がクラクラするよ…
てゆーか、もう軽くパニック!!
電話の向こうの元彼が、何やら必死で立花先輩に言い続けてるのが聞こえてくる。
先輩は黙ってそれを聞いてたけど
しばらくして口を開いた。
「………で?
結局何が言いたいのか、全然わかんねー」
ぷっ……!///
あたしはそれを聞いて吹き出した。
さっきまでのイライラがすうっと消えていく。
もう、先輩サイコー!!♡
「もういいよ。
まだ何か言いたい事があるなら、今度俺のとこに直接来い。
そのつまんねー未練タラタラの言い訳聞いてやるから。
その代わり
二度と香に電話してくるなよ」
