
隠れて甘いkissをして
第61章 夢じゃないよね?
「………!」
立花先輩の言葉を聞いて、あたしは無意識のうちに、自分の目に涙が溢れていたことに気付いた。
てゆーか…先輩……
なんで今ここにいるの!?
先輩はあたしの後ろに立ったまま
携帯を耳につけて少し沈黙したあと、あたしを見て言った。
「この男。
お前の彼氏だって言ってるけど、そーなの?」
「…………!?」
ち、違う違う……!
もう、別れてるもん!!
声が出ないから、あたしは夢中で首を横に振った。
先輩は頷く。
「あんた、残念だな。
こいつの仕事の早さも、要領の良さも知らないんだから。
こんなイイ女手放したんだ、せいぜい後悔しとけよ」
…………!!
き、きゃーーーー!!///
