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隠れて甘いkissをして

第60章 暫定彼女

あたしは冷静な先輩に向かって、ヒソヒソ声になって言う。


「…だって、あの時、香に心奪われそうって言ってたじゃないですか」






そう、あの日…咲原先輩が出ていった後の会議室で、先輩は確かにそう言った。


それに、たまらなくなって先輩に抱きついたあたしを、フワッと優しく抱きしめてくれたの…!



その後、会議室を使う人の足音が聞こえてきて、そこで無理矢理ジ・エンドだったけど。






嬉しかったなぁ……♡


立花先輩の細い身体が、すっごく逞しく感じちゃって、もっとぎゅぅってして欲しかった。




憧れてた先輩の綺麗な顔が、あたしのすぐ近くにあって、ドキドキしてとろけそうだった。







ああ、思い出すだけで胸が破裂しちゃいそう。

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