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隠れて甘いkissをして

第52章 回想

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車が20分ほど走った所で、中央病院の高い建物が見えてきた。




「普通に、正面から入ってもいいのか?」




立花が、駐車場までの道を確認しながら聞いてくる。


こんな時まで気を遣うこの男に、俺は頼もしさを感じながら頷いた。


………立花彰は、本当にいい男だった。




「…………………」




駐車場に入り、病院を目の当たりにして



封印していた過去の続きが蘇ってくるようで



あの頃の記憶が貫くように、再び全身に痛みが広がった。

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