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隠れて甘いkissをして

第52章 回想

「君の元カノと由宇が、さっき君達の会社の近くで会っていたらしい。

由宇が……事故にあって今病院にいる」


「……………!!」




築地の中央病院は、この場所からは30分もかからない。


飛ばせばもっと早く着く。




「悪いけどこのまま向かうから。
その元カノも病院にいるらしいから、君も一緒に……」


「あぁ、行くよ。
………それと、席 代わって」


「………?」


「会社の近くなら中央病院だろ?
俺、営業だからその辺りまでの道はよく分かる。

………それに」




立花彰は、俺の手を見ながら続ける。




「その状態じゃ、運転なんて出来ないだろ」

「……………!」




両手が尋常じゃないほど震えていることに


俺は言われて初めて気付いた。

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