
隠れて甘いkissをして
第34章 車内
丁度その時、アンジーが戻ってきた。
「さっきの女達はもういなかったわ。
結局あんた気付かれたわけ?」
「さぁな」
隼人が私から体を離して言った。
「最後の方で本物かどうかって聞こえたから、分かったんじゃねーの」
「は、隼人……」
私は慌てて切り出した。
「どうしよう、私……ごめんなさい。
あの人達がもし、誰かにバラしたりしたら……」
焦る私とは対照的に、隼人とアンジーは特に慌てる様子もない。
「隼人、あんたうまくやったんでしょーけど、念のため確認入れさせる?」
か、確認………?
