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隠れて甘いkissをして

第34章 車内


隼人の腕に包まれて、私は目を閉じた。


これからも、何度も同じように


隼人に同じ事を言わせないと、私は満たされないのだろうか。


こんなにも、私の事を思ってくれているのに


今私を抱きしめるこの温もりを、確かに感じるのに


一体どこまで私は隼人を求めているんだろう。




「……………」




赤いワンピースの女性と、週刊誌の記事が蘇ってきて

隼人の背中に回した手に力が入る。


………隼人の過去を知るのが怖くて

その事は言葉にすることができなかった。

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