
隠れて甘いkissをして
第34章 車内
「コーヒー買ってくるわ。
10分で戻る」
気を利かせてくれたのか、アンジーがタバコを咥えて車の外に出て行った。
道の端に停められた車内で、隼人と2人きりになる。
「言いたくないなら、無理しなくていいよ。
さっき俺があいつらに言った言葉に、嘘はないから。
ただ、由宇が何か辛い思いをしてるなら、俺はお前を助けたい」
「……隼人……」
隼人は微笑んで、私の頬を軽くつねった。
「由宇は周りを気にしてすぐガマンするからな。
俺がそうさせてるんだろうけど。
抱え込まないで、もっと頼れよ。
これでも俺は、お前の彼氏なんだからさ」
