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隠れて甘いkissをして

第34章 車内


「…………っ」




もう、ダメだった。


隼人の真っ直ぐで暖かい目に見つめられて


抑えていた気持ちが、堰を切ったように溢れ出す。



立花の事。


立花の彼女の事。


失恋した時に隼人に出逢った事。


隼人と離れている時に不安になる事も。



私の途切れ途切れの言葉にも、隼人頭を撫でながら黙って聞いてくれた。




「…でも、これだけは信じて」




隼人の目を見つめる。




「……立花の事を、誘ったりなんてしていない。

立花の事は、もう終わったの。

私は、隼人が好きなの……」

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