
隠れて甘いkissをして
第32章 対面
「……4日前。
アキくんと駅前の本屋に入りましたよね?
そして、アキくんがあなたの腕を掴んで出てきたところも、見ました」
私の目を真っ直ぐ見て、その子は言った。
「…………!!」
心拍数が上がる。
一気に汗が吹き出すような気がした。
……間違いない……この子が…
立花の彼女………!
「はっ?? ちょっと待って。
麻里奈知ってたの?」
隣りの1人が驚いた声を出し、立花の彼女を見る。
「麻里奈が咲原さんを見たいって言うから、さっきからここで待ち伏せしてたんじゃん。
あたしらが、あの時見たこと言ってたからさ。
なのにあんた、4日前にも来てたってこと?」
