
Take me
第17章 17
あれからずっと話してる。
もう少しで40分経つのに。
「うん、じゃあまた明日。はいよ」
やっと終わったのか…
「なあなあ、紘夢!すごくね俺!
一年生のあの子だよ、あのすげえ可愛いあおいちゃん!電話でもあんなに可愛いとか、やっぱモテる子はそれなりの理由があるよなぁ」
ウザい。
俺はわざと音をたてながら食器を置いた。
「あ…いや悪かったって。ごめんごめん。
夜飯、一人でやらしちゃって」
そんな事じゃない。
俺はそんなことで腹を立ててるんじゃなくて…
「紘夢?」
あー、もうイラつくな。
俺は込み上げる怒りをなんとか鎮めようと努力するけど、やはりそれも虚しく終わる。
「瑛士!さっさとご飯よそって!!!」
「あー、はいはい」
