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4回目のコール音に相手は出た。



「“はい”」


え…
すごく可愛い声。

瑛士と俺は衝撃に顔を見合わせた。



「あ、瑛士だけど。手紙読んだ」
「“わぁ、本当に瑛士先輩なんですね…！”」


先輩…？


もしかしてあおいって…

ふと瑛士を見ると、その顔はめちゃくちゃにやけていた。



多分この子は後輩の方の、可愛いで有名なあおいちゃん。
あおいって名前は何かしらで有名になるのか…？
美少女で、彼女を狙う男はいっぱい居るっていうのに、なんで瑛士…？



「あー！うん、そうそう。へぇ、まじ？そっか」


隣の瑛士は明らかに嬉しそうに話してる。




モヤモヤする。
ムカつく。



瑛士のバカ。



俺は夜ご飯の支度を始めた。