
Take me
第12章 12
「ただいま」
「お邪魔します」
瑛士の家は、相変わらず綺麗だ。
綺麗というより、ものが少ないというのが合っているかも知れない。
なんとも殺風景。
「荷物、寝室に置いて来いよ」
「うん」
やっぱりこのベッドが一番落ち着く
「おい、なに寝てんだよ」
「んー?うん」
「うんじゃねーよ」
そうは言うものの、瑛士も隣に寝転んで来た。
「お前が戻って来て良かった」
「迷惑と心配いっぱい掛けちゃってごめん」
ほんとだよって言いながら瑛士は僕を優しく抱き締めて
段々と寝息をたてた。
瑛士の目の下、くまできてる
寝れてなかったのかな。
なんだかそれにつられて俺まで…
この腕の中、いつも安心させられるんだ
