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俺は瑛士の制服の裾を掴んだ。


「瑛士、あのさ…」



そう言いかけた俺に優しく笑ってから、俺の手から荷物を取った。


「大丈夫ですよ、紘夢のことは任せて下さい」

「紘夢の一番の友達が瑛士くんで良かったよ。
紘夢をしばらくの間よろしくお願いします」


「ひーくん、迷惑掛けちゃだめだよ？」

「分かってるよ！子供じゃないんだから…」


俺たちに軽く手を振っては、運転席に乗り込み車を走らせた。


お兄ちゃん、またね。




「早速迷惑掛けたんじゃねぇの？」
「う、うるさい！けど…ありがと」
「いいこ！いいこ！」

豪快に頭を撫でる瑛士の手
お兄ちゃんとは全然違う。

「な、やめろよ！」
「朝の仕返しだよ」



でも、これはこれで

落ち着く。