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ももいろタイム【完】

第16章 おとぎ話のような。



その後、いつものように図書館へと向かったが、あの子に会えずにいた。


(仕方ないか。小人は普通、人間の前に姿を出さないよな………)


寂しく感じながらも、図書館での勉強は続けていた。



一週間程経った頃。

久しぶりに、姿を確認した。

かなり遠くから、こちらを見ていた。

声を掛けようかと思ったが、一瞬考えて止めた。

試験までまだ数日ある。
それまで試験勉強をして、あの子がまた近付いてくれるのを、気長に待つことにした。



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