テキストサイズ

ももいろタイム【完】

第16章 おとぎ話のような。



目が合った!


あの子の瞳が見開き、隠れることも忘れるくらい、驚いているようだった。


「やぁ」


俺は笑顔で声を掛けてみた。

やはり、パッと隠れてしまう。

きっとまだ側にいると思った俺は、更に声を掛けてみる。


「こんにちは。俺の言葉分かるかな?俺は斗真。君は?」


チラリと綺麗な髪が見える。
戸惑っているんだろう。


「俺、今日は帰るよ。もし話してもいいと思ったら、名前を教えてほしいな。じゃ」



.


ストーリーメニュー

TOPTOPへ