
ももいろタイム【完】
第14章 俺の彼女
「あー、悪いけど俺、超惚れてる彼女がいるんだ。不安にさせたくないから、こんなことはマジ困る」
「分かった。もうしない。ごめんなさい」
有村はそう言って、塾の中に入っていった。
俺はホッして、梓のことを考える。
さっきは元気がなくて、心配だ。後で梓の家に行こうと決め、講義に集中する。
8時半、少し遅いがいいか………
ピンポーン
「はーい。あら、優君久しぶり」
「おばさん、こんばんは。お久しぶりです。梓いますか?」
「ちょっと待っててね」
暫くしておばさんが玄関に戻って来た。
「優君、ごめんなさいね。梓、今日は疲れたのか寝ちゃったの」
「そうですか。じゃあ、明日来ます」
「ごめんなさいねー」
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