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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第6章 Waking(めざめ)

「何かご用?」
 わざと馬鹿丁寧に訊ねてやっても、相手には一向に通じていない。
―廊下を見てみろ。そろそろ食事時だろ、俺がいなくても食事はきちんと取れよ。身体を休めるのは良いが、食事も忘れて眠りこけるのは感心しないからな。
 愛奈が応えないので、しばらく沈黙があり小さな溜息が聞こえた。
―今は飛行機の中だ。
 誰もそんなこと訊いちゃないわよ。
 心の中でまた悪態をついてやる。

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