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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第4章 Confusion(混乱)

「これ、私が作ったの。また食べて。それから、転校するって聞いたから、お別れの記念にと思って―」
 お別れの記念という言い方も我ながら随分と妙だ。しかし、こういう場合、どういう言い方が適当なのか判断がつきかねた。ここに来るまでは告白しようと思っていたが、こうして顔を見てプレゼントまで渡すことができただけで十分だと思った。
 反町君は黙って紙袋を受け取った。中を覗き込むと、存外に屈託ない笑顔を浮かべた。

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