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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第3章 Water mark(波紋)

 あの瞳を自分はいつかどこかで見たことがあると思った。あれはいつだったろう。そう、確かまだ小学生になる前、幼稚園の年長組のときのことだ。よく遊びにいく小さな公園に、野良猫の親子が住み着いていた。愛奈は子猫が可愛くて、幼稚園の給食の牛乳や残りのおかずを持っていっては猫に与えていた。
 しかし、親猫はいつも警戒心剥き出しで、子猫を守ろうとするかのように歯を剥いて不気味な唸り声を聞かせていた。

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