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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~

第3章 Water mark(波紋)

 女に打たれた頬には、まだかすかに痛みとひりつきが残っている。そっとその部分を押さえながら、愛奈は女から渡された小さな紙切れをぼんやりと眺めた。小さな長方形の紙もご丁寧に薄紫で、飾り文字が印刷されている。〝スナック パープル・ローズ 店長 佐伯涼子〟、その文字を眼で追いながら、愛奈は先刻の涼子が自分に向けた視線を思い出していた。

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