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いつまでも、何年経っても切なくて

第20章 悲しい嘘のはじまり

涼ちゃんの家に着くと遥さんが手料理でもてなしてくれた


4人でテーブルを囲んで乾杯をした後すぐに涼ちゃんが「響と莉子に話があるんだ」と切り出した


「俺と遥、入籍する」
式は来年の6月だから、と


「兄貴、おめでとう」
『涼ちゃん、遥さんおめでとう』


もう一度乾杯した


二人とも幸せそうだな...


そう思っていると


「莉子ちゃんと響君は?今どんな感じ?」


私たちのこの4年間を知ってか知らずか
爆弾を落とした


黙り込んでしまった私の変わりに響が口を開いた


「遥さん、コイツ彼氏いるんですよ」


えっ?



今なんて?

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