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いつまでも、何年経っても切なくて

第20章 悲しい嘘のはじまり

『幸せ...だよ』
そう言って居間に行くと


響は「そっか」と俯いた



どうしてそんな寂しそうな顔するの?


離れて行ったのは響の方でしょう?


ズルいよ



そんな顔するなんてズルい



響...今何考えてるの?


なんで幸せかなんて聞くのよ


久しぶりに会ったのに


この4年間色々ありすぎたのに


何から話したらいいのかも



わからない...


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響の車に乗る時、助手席のドアを開けてくれた


私は思わずいいの?と聞いた
だって...彼女の特等席かもしれないでしょ


響は「早く乗れよ」と私をそのまま助手席に押し込んだ



響に彼女が本当にいるなら



私はショックを受けるのかな...






自分に達ちゃんという恋人がいても




響が他の人を好きになるのは



なんでだろう...




やっぱり嫌





だな...


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