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華のしずく~あなた色に染められて~

第2章 二

―さりながら、殿。まだまだお若い。たとえ叔父といえども、この戦国乱世の時代、けして心から気を許してはなりませぬ。わしのような不心得者がこれよりもいつ何時、殿の御前に現れるか知れたものではござりませぬぞ。よくよくご注意めされて、これを教訓となさるるが良い。
 言い終わった時、時房は口から大量の血を吐き、事切れた。

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