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華のしずく~あなた色に染められて~

第11章 【紫陽花~華のしずく~】二

 その異国情緒漂う寝室の大きな寝台の上で、明子は秀吉と向かい合っていた。今夜も寝台の枕許にはギヤマンのグラスが二つ置いてある。だが、今宵、秀吉は明子に酒を勧めようとはしなかった。

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