
この距離でいい
第1章 高校二年の夏
「彼氏に聞いてみるよ。」
それから私は涼太にメールをした。
「久しぶり。あのさ、リッキーと2人で会ってもいい?」
送信した。
でもわかっていた…
普通に許すことを。
なぜなら涼太自身も女の子と2人で
出かけたり、複数でも出かけたりしていた。
受験生なはずなのに。
私いつも妬く気持ちを押し殺して
いってらっしゃい、といっていた。
そう、涼太は隠さずにすべて報告は
してくれていた。
なので今回、私も隠さずに…
いや、違う…
涼太に嫉妬してほしいんだ…
バカなんだ…私
そう考えていたところ
涼太から返信がきた
