
この距離でいい
第1章 高校二年の夏
「なぁ、ちょっとさ、2人で会わねー?
いろいろ話したいことあるんだよね。」
リッキーからの誘いで少し驚いた。
「いいよー!いつにするー?」
でも友達だから遊ぶとか会うとか普通だよね
そう思って了解した。
「まじ?ってか、彼氏大丈夫?
俺は暇だからいつでもいいよ!」
あ…そうだった。彼氏…涼太いるんだった。
ほぼ毎日のようにリッキーと連絡をとり、
それがとても楽しい時間だったから
彼氏の存在を忘れていた
今思えば
もしかしたら
その頃から
涼太が好きと思っていた気持ちが
少しずつ離れていってしまっていたのかも
しれない。
