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「お嬢様。」

第14章 あきのはじまり

「また、浮かない顔してる」

彼から笑顔が消えない。

「してませんよっ」

「してた。こーんなの」

真似をしてるのか

面白おかしくしてるのか

あたしはレオンの顔芸に笑った。

「そ、そんな顔してないですしっ!」

「しーてーまーしーたっ」

ケタケタ笑うレオン。

「婚約者候補とかあるんだね」

ああ、現実に引き戻される。

「うん........もう、考えるのもやになる」

あ!という顔をするレオン。

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