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「お嬢様。」

第14章 あきのはじまり

「なあに言ってるの?」

後ろから声がする。

そう、あたしに希望を与える声。

「俺が彼女の婚約者だよ?」

にっこりと微笑む。

あたしは、救世主かとも思えた。

この問題からあたしを

助け出してくれるひと。




そのあと

病室に連れ戻されて

お母様と龍太郎さんから

説教じみたことをいわれたのは

他でもない。

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