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「お嬢様。」

第14章 あきのはじまり

太陽で金髪の頭が

キラキラしている。

なんだか、きれいで夢の中みたい。

「君、名前は?俺はレオン」

逆光で笑顔が眩しい。

「花蓮」

「最後の"ん"が、いっしょだね」

へへっと笑う。

「なんで入院してんの?」

「ん........」

黙り込む。

あたしは、

現実逃避するために

入院してる、なんて言えない。

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