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「お嬢様。」

第14章 あきのはじまり

お母様は安全をとって、

入院をしてなさいと言ってきた。

あたしは思わず分かりましたと言った。

思い出のある場所や

ひとを見てしまうのは怖い。

........あたし、期待してた。

蓮なら、あたしのこと

どんな形でも愛してくれるって。

あたしは

ひとり、屋上にある庭にきた。

ベンチに腰掛けると

ゆっくりと空を眺める。

今日は、すごく綺麗。

綿菓子も空に浮かんでなくて

すごく晴天だった。

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