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「お嬢様。」

第14章 あきのはじまり

空っぽ。

蓮はなにも言わずに

お見舞いの花束だけ置いてった。

海に連れてってくれたことも、

定食屋にいったことも、

海にいって遊んだことも、

ベットでランとリンとゴロゴロするのも

すべて、すべて、

" 思い出 " なんだよね。

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