テキストサイズ

ショートラブストーリー

第12章 瑛大(えいた)

そんな表情でそんな可愛い事言われて…グッと来ない男はいないんじゃないか!?

腕を伸ばして抱きしめた。

「課長…?」

戸惑ったような声で…でも抵抗する様子もなくて…

「え?…あっ!!」

そのまま後ろに押し倒すと、モカブラウンの髪がふわりとなびく。

ベットに沈み、一瞬俺を見上げると、慌てたように周りに視線をさまよわせた。

「かっ…課長!そういえばここはどこですか!?」

「ラブホテルだけど?」

「…へ?」

予想外の答えだったのか、北方さんの動きが止まった。

…そういえば、経験ないんだよな。

「来るの、初めて?」

「…です…」

顔を背けているけど、顔が赤くなってるのが分かり…わざと耳元で囁く。

「何する場所か、知ってる?」

ビクッと体を震わせて…耳まで赤く染めた北方さんに、思わず笑みをこぼす。

反応がいちいち可愛いから…でも苛めすぎたかな?

「ごめん」

「それくらい知ってます!!」

北方さんが赤い顔のまま、怒ったように言う。

「でも面倒かけたくないんです…っ!!」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ