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さようならも言わずに~恋は夢のように儚く~

第2章 壱

「それは申し訳ないことを訊ねた」
 娘は嘉門から栞を受け取ると、淡く微笑んで首を振る。
「いいえ、私の脚が悪いのはもう三つのときからのことで、あなたさまのせいではございませんもの」

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